映画『スポットライト~世紀のスクープ』…世界を揺るがすカトリック・スキャンダルとジャーナリスト魂

160608_ボストン・グローブタイトル画.png

こんな作品。

本作は、アメリカ人の(欧米人の)心の中に深く根付いているカトリック教会と、それが長年にわたって犯してきた犯罪をテーマに、そこに鋭く切り込んで行こうとする地方新聞の記者たちの勇気ある取材活動を、セミ・ドキュメンタリー風に描いた社会派ドラマの傑作だ。

いわゆる『カトリック教会の性的虐待事件(Cathoric sex abuse cases)』と呼ばれる、ローマ・カトリック教会を揺るがした大スキャンダル実話を基にしている。

時は2001年の7月、アメリカ東部の地方紙ボストン・グローブに新たな編集局長マーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任した。

160607_マーティ・バロン.png

バロンは30年間にわたってゲーガンというカトリック神父が80人もの児童に性的虐待を加えていたという疑惑が、なぜ小さなコラム記事としてしか扱われていないのかに疑問を持ち、≪スポットライト≫チームのメンバーを呼び集めた。

ボストン・グローブ紙の≪スポットライト≫チームとは、一つのネタを時間をかけてじっくりと調べ上げ、1年間に亘って特集記事にしていく“調査報道”の専門チームだ。

だが、グローブ紙にとってこの問題は、地域に密着し過ぎているがゆえに、また同紙の定期購読者の53パーセントがカトリック信者であることなどから、長年にわたりタブー視されてきた。

この問題を大々的に取り上げることはカトリックの権威を傷つけ、教会から大きな反発を受けることを意味する。

ゲーガン神父が教会に集まる子供たちに性的虐待を加えていたことは、被害にあった子供たちの両親の訴えにより、80年代半ばにはすでに知られていたし、メディアによる散発的な報道もあった。

だが、それはゲーガン個人の問題として処理され、教会も彼を他の教区へ移動させることによって幕引きを図っていたため、カトリック教会を巻き込んだ大きな犯罪として意識されたり、表面化したりすることはなかった。

しかしこの問題の処理の仕方は、もっと以前からカトリック教会の内部では性的虐待が広まっており、表面化することがどれだけカトリック界にダメージを与えるかが十分に認識されていたことを示している。

事実ゲーガンを、罪を問うことなく他の教区へと移動させることが、彼を通して忌まわしい性的虐待が他の教区へと広まる一つのきっかけにもなり、それが次々と伝搬することによって、カトリック教会がより深いところでこの犯罪に蝕まれていくことにもつながったいた。

地元とのしがらみのない新任のバロンは、記者たちが“アンタッチャブル”な領域として意識しているこの事件を、徹底的に詳しく掘り下げる方針を打ち出した。

この方針は、カトリック教会よりも先に社内から大きな反発を受けた。ベテランの部長ベン・ブラッドリー・Jr(ジョン・スラッテリー)は、社にとって半数以上を占めるカトリックの読者を敵に回しかねないバロンの方針に、強硬に反対する。

160607_ベン・ブラッドリー・Jr(ジョン・スラッテリー).png

バロンは従来の紙媒体としての新聞を上回る勢いで影響力を強めていくインーターネットに危機感を覚えており、従来の慣習にとらわれた編集の仕方を打破する必要性を説き、ベンの協力を得て、≪スポットライト≫のチームに本件の担当を命じた。

チームリーダーのウォルター“ロビー”ロビンソン(マイケル・キートン)をリーダーとする4人の≪スポットライト≫チームは走り出した。

160607_ウォルター“ロビー”ロビンソン(マイケル・キートン).png

チームはかつて教会内の性的虐待の訴訟に携わった経験を持つ2人の弁護士を訪ねたが、彼らは守秘義務を盾に口を閉ざす。一方の、ゲーガン事件で原告側代理人を務めた弁護士も、裁判所が証拠の非開示措置をとっていることを理由に一切の取材に応じない。

加害者側も被害者側も、「もう済んだこと」として事件にフタをし、これ以上世間の注目を浴びることを嫌う。

チームの奮闘にもかかわらず、調査は壁にぶち当たる。ここでバロンは迷わず、裁判所に対して情報公開を求める。チームはバロンのやる気が本物であることを知り、士気を高めていく。

160607_マイク・レゼンデス(マーク・ラファロ).png

チームきっての熱血漢、マイク・レゼンデス(マーク・ラファロ)が判事に対して、神父の犯罪を裏付ける裁判資料の開示を求めるシーンでは、こんなやり取りが交わされる。

160607_「責任は誰が取る?」.png
(クリックで拡大)

ある時チームは、性的虐待の被害者団体のメンバーをオフィスに招いた。その被害者の口から、虐待を受けた者がボストンだけで少なくとも13人もいることを知る。

カトリック神父によって性的虐待のターゲットになった児童の多くは、両親ともに敬虔なカトリックの家庭に育ち、毎週のように教会に通い、神父には絶対的な信頼を寄せていた。

そうした強い信頼を裏切られた被害者の中には、その時の後遺症から精神の病になる者や、大人になってもその記憶を断ち切れずに酒や薬に溺れる者、飛び降り自殺をした者などが少なくないことにチームは愕然とする。

全カトリック神父の動向を網羅した教会の年鑑を調べていたチームは、ある“法則”があることを発見する。それは虐待が発覚しそうになった神父は、“病気療養”や“休職”を表向きの理由にして、聖職者としての資格をはく奪されないまま教区の転属を繰り返していたのだ。

こうしてさらに多くの被害者の供述を得、神父による虐待と隠ぺいの手口の巧妙さや卑劣さの一方で、こうした事例はゲーガンを含む数人の神父だけが加害者ではなく、もっと多くの神父による一大スキャンダルへと発展する兆候をチームは感じ取っていく。

血気にはやるチームは、掴んだ事実を一刻も早く記事にし、社会に向かって告発しようとする。他社もグローブ紙が取材していることを感じ始めており、スクープを横取りされるのを恐れた。

しかしバロンはそんな中でも冷静だ。何人の神父が児童虐待にかかわっていたかを報道するよりも、カトリック教会が組織的に隠ぺいしようとしてきた事実を暴く方が、より社会にとって有益だと判断し、記事化のゴーザインを出さない。

特ダネにこだわり、一過性のスキャンダルとして報道することが必ずしも調査報道に値するものではないことを示す好例であり、日本のマスコミが、政府や警察の発表を鵜呑みにするあまり、地道な取材や裏付けを怠り、先を争ってリークに頼るのとは対照的だ。

バロンの指示により深堀の取材を続けるうちに、9・11同時多発テロが起きる。全米を震撼させたこの事件によって、グローブは全社挙げてテロの背景を追う取材体制が敷かれ、チームの活動は一時的な中断を余儀なくされるが、彼らは合間を縫うようにして地道な取材を重ねた。

そのほかのチームメンバー:

160607_サーシャ・ファイファー(レイチェル・マクアダムス).png

チーム唯一の女性記者サーシャは、大人に成長している被害者に対して優しさをもって接することで、心を開かせ、貴重な証言を得ていく。敬虔なカトリックの祖母を持つ。

160607_マット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームズ).png

データ分析が得意なマットは教会の年鑑を調べていくうちに、虐待疑惑のある神父に関する法則を突き止める。これによりチームの取材は一気に広がりを見せていく。

テーマは2つ。

本作のテーマは2つ。1つはここまで述べてきたように、アメリカ社会に巣喰うカトリック教会という宗教が、宗教の仮面を着けながらその実、幼児・児童への不当な性愛と性的虐待を繰り返す、何ともおぞましい犯罪集団を内に抱え込んでいたという事実だ。

そしてそうした集団ないしは組織は、それ自体を守るという自己防衛の本能を持ち、それを外部から探り、あるいは攻撃しようとする者へは容赦ない反撃を加えるということだ。

カトリック教会も当然、というより私の理解ではカトリックに限らずというべきか、宗教というものが本質的に持つその秘密(秘教)性が、内部からの告発を極度に恐れるあまり、やがては自壊作用の力学が働くところにまで行きつかざるを得ない。

そのことは本作を論ずるまでもなく、日本の身近なところにある宗教も、その例外ではない。例えば政治権力と根底的に結びついている神道(靖国神社)や創価学会、生長の家といったキワモノも宗教の一派であることを見極めれば、その異常さはカトリック教会と大差はない。いずれ内部崩壊をきたす日が来るのも近いだろう。

もちろん、それらがカトリック教会並みの“性的”犯罪者集団だとまではいわないが、それ以外の様々なタブーを持ち、アンタッチャブルな領域を秘匿しながら人間をたぶらかすという点で、本質的には同じといえる。

そして本作のもう1つのテーマは、こうした社会的にタブーとされていることに立ち向かう記者魂=ジャーナリストたちの矜持を描いて見せたことだ。

それは単に、世の中の不正を暴露するにとどまらず、綿密な取材をもとに何が正しくて何が正しくないのかを自問しながら進むことが、ジャーナリストたちの共通の信念でなければならないということを物語る。

折しも日本では、”公共放送”と銘を打ちながら、税金まがいに高額の”視聴料”をかき集めるNHKが、そのトップに時の権力者の意のままになる人物を据え、「政権が右というものを左と言うわけにはいかない」と公言するほどに権力の一部と化してしまった現実がある。

政権が「右」と言うときにこそ、ジャーナリズムはそこに何があるのかを取材し、政権の意図するものが何なのかを突き止めて視聴者に知らせることで、不条理の警鐘を鳴らす、それが求められる記者魂というものだろう。

NHKに限らず、今の日本のテレビ、新聞等のマスメディアの昨今の凋落ぶりはどうだろう。それは本作でバロンが言うように紙媒体がインターネットやウェブサイトにその領域を侵されているという意味だけでなく、より質的に今日的問題を抱えているといえる。

例えば下の図は、今年6月2日の朝日新聞デジタルが報じた「首相動静」の一部だ。

160607_朝日新聞「首相動静」抜粋.png
(クリックで拡大。テレビでもお馴染みの時
事通信社・田崎史郎氏などの名前が並ぶ)

アンダーラインで示したのは、今年の通常国会が終了した翌日、安倍首相がマスコミ各社を招いて夕食会を開いた時のメンバーだ。東京・京橋の高級しゃぶしゃぶ店で、日本を代表するマスコミの重鎮たちが首相を囲んで、和気あいあいに食事をする様子が目に浮かぶ。

通常国会が終わったとはいえ、参院選を目前にしたこの時期に、首相から呼ばれたからと言っていそいそと出向き、そこでどんな会話が交わされたのか、興味を通り越して背筋が寒くはならないだろうか。

これを本作に置き換えてみた場合、グローブの≪スポットライト≫チームがカトリック教会の大司教を囲んで酒食を共にしていたとしたら、本作のような作品は決して生まれてこないことは火を見るよりも明らかだろう。

日本の政治記者らが、常日頃どんなスタンスで政治課題や政治家のスキャンダルに向き合っているかが分かろうというものであり、ジャーナリズムの質的劣化を物語るエピソードと言えるだろう。

しかも、こうした首相を囲む食事会やゴルフコンペが日常的に続いているとしたら、これはもう、立派な権力とマスコミの「癒着」以外の何物でもない。

さて本作では、チームの取材が佳境に差し掛かった時、リーダーのロビーの胸には、ある思いが交錯する。

それはずいぶん前のことだが、グローブ紙のもとに虐待事件の情報がもたらされながら、その重大性に気が付かず、あるいは街を支配しているカトリック教会に立ち向かう勇気がないがために、情報を見落としていたことを思い出すのだ。

そこでロビーは、マイアミから赴任してきたバロン編集局長の持つ鋭く研ぎ澄まされたジャーナリスト感覚に、改めて思いが至るのだった。

「もっと早く気が付いていれば、もっと早く取材を開始していれば、少なくともその後の犯罪は防げたのではないか」

そうしたロビーの思いはチーム全体に共有されていき、ついに2002年1月、バロンは“世紀の大スクープ”報道に踏み切った。冬の日の日曜版を飾る特集記事だ。

チームのメンバーは、やり残した仕事を片付けに休日出勤をする。そしてそこで見たものは、会社中の電話が鳴り響き、記事を読んだ読者からの応対にてんやわんやの社内の様子だった。

チームのメンバーも、ついには電話の応対に駆り出されるところで作品は終わるが、彼らの書いた記事が大きな反響を呼んで、全米規模のカトリック・スキャンダルが次々と暴き出されるのはそれからのことだった。

監督とスタッフ

160607_トム・マッカーシー監督(兼脚本).jpg
(メガフォンを取る撮影現場のトム・マッカーシー監督)

監督/脚本 トム・マッカーシー
デビュー作となる『The Station Agent』(03年・日本未公開)でサンダンス映画祭の観客賞、英国アカデミー脚本賞を受賞するなど、高評価を受ける。2作目の『扉をたたく人』(07年)でリチャード・ジェンキンスがアカデミー主演男優賞にノミネート。第3作『WIN WIN ダメ男ことダメ少年の最高の日々』(11年)でインディペンデント・スピリット賞の脚本賞候補になる。14年公開の『靴職人と魔法のミシン』(アダム・サンドラー主演)が日本でもヒット。本作は監督作品として5作目となり、初のアカデミー作品賞&監督賞をW受賞。

脚本 ジョシュ・シンガー
イェール大学で数学と経済を専攻し、ハーバード・ロー・スクールで法務博士号、ハバード・ビジネススクールで経営学修士号を取得した変わりダネ。映画デビュー作はウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジの実像に迫った『フィフス・エステート:世界から狙われた男』(13年・日本未公開)。2作目となる本作で全米映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などの脚本賞を受賞。アカデミー脚本賞に輝く。

撮影監督 マサノブ・タカヤナギ
エンディング・ロールで日本人名(英字表記)が目に飛び込んできた。東北大卒後渡米し、カリフォルニア州立大ロングビーチ校などで学んだという。主な作品は『憧れのモニカ・ヴェロア』(10年・キース・ベアデン監督)ほか多数。近作は『ファーナス/訣別の朝』(13年)や『ブラック・スキャンダル』(15年・ジョニー・デップ主演作)などを手掛けているという。

編集 トム・マカードル
1990年代前半から映画の編集マンとしてのキャリアを積み重ねてきているといい、トム・マッカーシー監督のデビュー作以来すべての作品を担当しており、本作で初のアカデミー賞候補&受賞となった。そのほかの作品は、日本未公開のものが多い。


最後に付け加えるとすれば…

ウォーターゲート事件に題材をとった『大統領の陰謀』(76年・ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード主演)に比されるだけあって、見ごたえのあるお勧めの秀作だ。

最後に一言付け加えることがあるとすれば、カトリック教会の権威と、それに名を借りた児童への性的虐待問題とは一線を画する形で、LGBT問題への言及があってもよかったのではないだろうか。

本作で取り上げられたスキャンダルが発覚した時代と、映画が作られた現在とのLGBTに対する社会的認知度の違いを考えれば、≪スポットライト≫チームの活躍に拍手喝さいを叫ぶ陰で、新たな差別や偏見が芽生えるとすれば、それはそれで大きな問題を内包していくことになるからだ。

ジャーナリズムのあり方を考えるとき、そこには「勧善懲悪」だけでは語り尽くせない多くの問題があることもまた、事実だろうと思う。



【additional】




160610_首相動静第2弾.png
(クリックでリンク元に飛びます。記者連中と
首相の馴れ合いは、もはや日常的と言える)

国会が終わった途端、日本のマスコミは誰憚ることなく、連日のように首相を囲んで酒色に耽っている。

参院選を目の前にしたこうした飲み食いの場の話題は、選挙報道のしかた以外に何があるというのか。

野党統一候補の話題には極力触れず、自公の候補者に有利になるように、辞任した甘利明前経済再生相らの銭ゲバ・スキャンダルへの「報道規制」であることは間違いない。

もうお気づきだろう。「マスゾエ・スキャンダル」のバッシングの陰に隠れて、甘利をはじめ、下村博文前文科相、小渕優子元経産相らの「政治とカネ」の問題は、完全に選挙の争点から外されている。

マスコミが全く報道しなくなったからだ。これだけタダ飯にありついていれば、そうなるに決まってるわな!

この記事へのコメント

  • atts1964

    TBありがとうございました。こちらからもやってみたんですが、うまく行かないみたいです。
    今作は、おっしゃる通り、2つのテーマを取り上げていますね。事実に忠実で、変な脚色をできるだけ削いだ、良い作品でした。
    もっとスキャンダラスな脚色をする取材物は多いんですが、そうしなかったところに製作陣の誠実さがありますし、淡々と明かされていく、宗教的なおぞましい事件が浮き彫りになった秀作でした。
    2016年06月08日 11:24
  • yutake☆イヴ

    こんにちは☆
    デリケートな問題に気遣って、社会正義をまっとうした記者たちの姿勢に惹かれました。
    TBありがとうございます。(*^_^*)
    2016年06月08日 20:37
  • ayame

    >atts1964さん

    コメントありがとうございます。
    スリリングで面白い映画でしたね。カトリック教会に限らず、世の中にはいろいろなタブーがありますが、そこへ敢然として切り込んでいくスポットライトチームの姿勢が見事に描かれていたと思います。

    日本のマスコミが、ともすれば国家権力の広報として流されつつある時に、それへの強い警鐘を鳴らす作品でした。

    当ブログは映画専門ではありませんが、よろしければまたいらしてください。
    2016年06月08日 23:19
  • すぷーきー

    はじめまして。TBありがとうございます。
    ひどい事件でしたが、それを暴く記者たちのまっすぐな信念が救いでした。
    2016年06月08日 23:23
  • ayame

    >yutake☆イヴ さん

    コメント、TBありがとうございます。
    おっしゃるとおり、社会正義を追い求める記者たちの姿は目を見張るものがありましたね。健全なジャーナリズムの必要性を感じます。

    またいらしてください。
    2016年06月09日 00:35
  • ayame

    >すぷーきーさん

    コメント、TBありがとうございました。
    貴ブログ、拝見いたしました。コンパクトにまとまったいいブログですね。
    ロウ枢機卿は完全逃亡ですね。どこの世界にも、いるものです…巨悪が。しかし、宗教はこちらが敬遠すれば、一定の距離を置くことができますが、政治はそうはいきませんよね。だから、宗教と政治が結びついたときに、本当の恐ろしさがあるのでしょう。
    また、いらしてください。
    2016年06月09日 01:08
  • yutarou

    ayameさん

    コメントありがとうございました!
    ayameさんの記事にある通り、首相との会食に
    出席した人たちはどういう神経してるんでしょうかね?
    そんなことを感じます。
    そんな人たちによって重大な事実を隠すことのある
    世の中なのは間違いないと思います。
    そんな世の中に疲れた人が多いんでしょうね。
    2016年06月09日 10:00
  • ayame

    >yutarouさん

    わざわざお立ち寄りいただき、恐縮です。
    おっしゃるとおり、マスコミの重鎮たちが首相を囲んで酒を飲み、しゃぶしゃぶをほおばる姿に、ジャーナリストを目指す若い人たちばかりではなく、一般国民もげんなりしてしまいますね。

    時事通信の田崎史郎などは、連日テレビに出てきて“マスゾエ・スキャンダル”を得意気に解説していますが、あの安倍を囲んだ夕食会のしゃぶしゃぶの代金は、まさか税金から出てはいないでしょうな(いやいや、官房機密費から出ているのはほぼ間違いないでしょうに)。

    マスコミは盛んに、いま都議会を解散することが「4年後」(つまりオリンピック直前)に再び都議選となることを「いかがなものか」という世論操作をしています。

    しかし、オリンピックと民主主義とを天秤にかけるような世論操作は、日本の民主主義そのものが「いかがなものか」ということを意味しているのであって、その点は、ブラジルがオリンピック直前でも大統領を弾劾するだけの力強い民主主義を育ててきたことに、私は敬意を表したいと思います。

    ご指摘のように、世の中の多くの人(日本人)が疲れ切ってしまっているのだとしたら、もう、オリンピックなどは止めるべきではないでしょうかね、ホント!

    貴重なご意見、ありがとうございました。
    2016年06月09日 16:23
  • daisuki-johnny

    こんばんは♪TBとコメントありがとうございました!
    このような事件があった事、その数にも驚きました。
    着々と調べ上げていくジャーナリスト魂とチーム力には
    感動しました。
    アカデミー賞納得の作品でした!

    2016年06月09日 20:41
  • ayame

    >daisuki-johnnyさん

    TB&コメントありがとうございます。わざわざこちらまでお越しいただき、恐縮です。

    日本では、なかなかこれだけのハイ・レベルのジャーナリストものは映画になりにくいですね。日本の記者連中は、警察とか省庁とかからのネタのリークを待っているようなところがあって、権威や権力に自ら立ち向かっていく姿勢が乏しいみたいですね。

    ジャーナリズムが中国や北朝鮮のような政府垂れ流しの広報になってしまったら、読者や視聴者は”立つ瀬”がありませんよね。政府や権力者の言うことを、頭から正しいと信じ込んでいる方も、どうかしてますがね。

    「アカデミー賞納得の作品でした!」御意。

    映画専門のブログではありませんが、よろしかったら、またいらしてくださいね。
    2016年06月10日 00:43
  • ボー

    首相とマスコミ!
    そういう「くっつきあい」があるんですね~。要注意ですよね。
    2016年06月10日 07:26
  • ayame

    >ポーさん

    TB&コメントありがとうございます。
    ポーさんのブログにもあるように、多くの資料がまだデジタル化されていないときに、地道に裏付けを取るチームの独自取材があったればこそ、スキャンダルを暴き出せたのですね。

    日本のマスコミは、首相とタダメシを食うことが取材活動だと勘違いしている様子ですが、権力者が自分に不利になることを漏らすわけがありませんよね。

    逆にしゃぶしゃぶの見返りを求められるのがオチで、何を約束させられているのか、憲法改正(悪)がかかった参院選前だから、よけい気になります。

    有権者は、マスコミの論調がどのように政権寄りになっていくのか、注視していく必要があるのではないでしょうか。

    「映画」カテゴリーの記事はまだほんの少しですが、よろしかったらいつでもいらしてください。
    2016年06月10日 11:15
  • りお

    こんにちは。
    マスコミというか、報道の在り方というものを考えさせられる作品でした。
    地元と柵のないバロンがやって来たことで、この事件が明るみに出ることになったけれど、後任の編集長が地元の人間だったら、闇から闇へと葬られていたままだったかもしれませんね…
    2016年06月11日 22:01
  • ayame

    >りおさん

    わざわざおいで頂き、ありがとうございます。おっしゃるとおり、バロンが赴任してきたことで事件解決の糸口が見えてきたのですね。社の経営方針や地域でのカトリック教会の力にひるむことなく、敢然と立ちあがったスポットライト・チームの行動力に、喝さいを送りたいですね。

    新天地を求めて旧大陸から渡ってきた人々が、ボストンの町で心のよりどころとしてきたカトリック教会でしたが、やはり宗教の持つ閉鎖性と独善性から、幼児や児童といった絶対的な弱者に虐待を加えるおぞましさに、身震いします。

    当ブログは、映画専門ではありませんが、よろしかったらまたいらしてください。TB&コメント、ありがとうございました。
    2016年06月11日 23:26
  • セレンディピティ

    おはようございます。
    先日はTB&コメント、ありがとうございました。
    ラストの電話が鳴り響くシーンは感動的でした。
    彼らの努力の結集が読者のもとに届いた瞬間でしたね。

    私は山崎豊子さんの大ファンですが、最近の日本では、彼女のように綿密な取材と調査によって巨大権力に立ち向かう、気骨のあるジャーナリストがすっかりいなくなってしまったような気がしてなりません。
    それが豊かな時代の代償だとしたらあまりに残念です。
    2016年06月12日 09:11
  • ayame

    >セレンディピティさん

    拙ブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。リコメを書くにあたり、改めて貴ブログ記事を読み返してみましたが、作品に対する的確な評価として、とても参考になりました。

    ご指摘の通り、本作では「スポットライト・チーム」という以外、取り立ててヒーローとか主人公という設定がありません。私もリーヴ・シュレイバー(編集長)の静かで落ち着いた演技に魅せられましたが、彼とて決してヒーローとして描かれているわけではないのですね。

    それでも物語が展開するにつれ引き込まれていくのは、やはり実話が元になっていることと、何よりも脚本の出来の良さによるところが大きいんでしょうね。イェール大学で数学を学んだというだけあって、冷静に淡々と真実を突き止めようとする脚本家ジョジュ・シンガーの本領発揮といったところですね。


    カトリック教会という巨大な権威のタブーを暴いたことで、読者からの共感と支持の電話が殺到するラスト・シーンは、ジャーナリズムに寄せる読者の、真実を期待する声がいかに大きいかを示しています。日本のマスコミも、芸能人の不倫スキャンダルに明け暮れしている現状から、いい加減に脱皮する必要がありますね。

    私も山崎豊子さんの作品は大好きで、ほとんど読んでいます。やはり彼女の並外れた取材力と権力と向き合うスタンスが、読者を引き付けるのだと思います。惜しい作家を失いましたが、彼女は十分、仕事をしたと思っています。ただ、後に続く人が…といったところでしょうか。
    またいらしてください。
    2016年06月13日 03:40
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Excerpt: まず冒頭、当ブログでのアカデミー賞候補検討時の発言を撤回したい。 <去年の激戦とは全く違う次元の戦い… <2年連続の獲得でいいのか?!のイニャリトゥ。 &l..
Weblog: 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜
Tracked: 2016-06-09 00:25

スポットライト 世紀のスクープ
Excerpt: 今年のアカデミー賞作品賞と脚本賞を獲った『スポットライト 世紀のスクープ』を観てきました。 ★★★★★ 実際に有ったと言うよりも、ずっとみんなが見て見ぬフリをしてきた事だから、今も内在していそうな予..
Weblog: そーれりぽーと
Tracked: 2016-06-09 00:38

『スポットライト 世紀のスクープ』
Excerpt: 2002年、アメリカの新聞『ボストン・グローブ』の記者たちによって、カトリック教会のスキャンダルが明るみに出る。神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯とも言える関係を、『スポッ..
Weblog: beatitude
Tracked: 2016-06-09 01:17

闇にさす光~『スポットライト 世紀のスクープ』
Excerpt:  SPOTLIGHT  2001年。ウォルター・ロビー(マイケル・キートン)をリーダーとするボストン ・グローブ紙の調査報道特集「スポットライト」チームは、新任の編集局..
Weblog: 真紅のthinkingdays
Tracked: 2016-06-09 07:59

スポットライト 世紀のスクープ
Excerpt: ボストン・グローブの記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話に基づくド
Weblog: セレンディピティ ダイアリー
Tracked: 2016-06-09 13:54

スポットライト 世紀のスクープ
Excerpt: スポットライト 世紀のスクープ観ました。 2015年 アメリカ 監督 トム・マッカーシー 出演 マーク・ラファロ    マイケル・キートン    レイチェル・マクアダムス 教会の神父さ..
Weblog: 夏の雨
Tracked: 2016-06-09 21:04

ショートレビュー「スポットライト 世紀のスクープ・・・・・評価額1700円」
Excerpt: スポットライトが照らし出したものは。 カソリック聖職者による、子どもたちの性的虐待事件を暴いた、ボストン・グローブ紙の“スポットライト”取材チームを描く群像劇。 情報量は膨大ながら、いかにも新..
Weblog: ノラネコの呑んで観るシネマ
Tracked: 2016-06-09 21:24

スポットライト 世紀のスクープ
Excerpt: ■ TOHOシネマズ 新宿にて鑑賞スポットライト 世紀のスクープ/SPOTLIGHT 2015年/アメリカ/128分 監督: トム・マッカーシー 出演: マーク・ラファロ/マイケル・キートン/レ..
Weblog: 映画三昧、活字中毒
Tracked: 2016-06-11 21:57

「スポットライト 世紀のスクープ」 溢れる情報にスポットライトを
Excerpt: 観終わって、内容を的確に表現をしたタイトルにしているなと思いました。 もちろんタ
Weblog: はらやんの映画徒然草
Tracked: 2016-06-12 21:49

スポットライト 世紀のスクープ
Excerpt: 製作年:2015年 製作国:アメリカ 日本公開:2016年4月15日 監督:トム・マッカーシー 出演:マーク・ラファロ,マイケル・キートン,レイチェル・マクアダムス,リーヴ・シュレイバー off..
Weblog: 股間の解放記
Tracked: 2016-06-20 00:10